文の其方

文を吟ってます

怒り

私と怒り。 私は怒りをコントロール する事がとても苦手だ。 怒りの前に いつも深い悲しみが在るのは わかってきたけど 悲しみの気配より先に 怒りが沸き立つから 殆ど認識できない。 昔みたいに心は凍らせないし 感情も束縛しないから 抑えていても 溢れ出…

現家族の事

1999年11月11日の 11時に結婚した。 家族が始まった。 今年で24年になる。 2001年に長男が 2006年に次男が 生まれた。 たくさんの靭さと 想いと優しさと痛みと 憎しみと苦しみと愛と 希望と たくさんのモノを もらった。 まるで茨の道だった。 一緒に歩いて…

原家族の事

絶縁してから13年経った。 それから意図的には会っていない。 最初の1ヶ月は精神的ショックで 床から起き上がれなかった。 座る事も立つ事も歩く事も 苦しかった。 寝ているのが1番マシだったけど それでも苦悩と苦痛が 身にも心にも駆けめぐった。 この13年…

妹の事

妹がたくさんの嘘で 自分を護っていた事を 本当に理解したのは カウンセラーさんに かかるようになってからだった。 妹の嘘を知らないふりを していた。ずっと。 鈍感で無垢なふりをしていた。 その方が都合がよかったから。 本当の事を知れば 一緒に生きて…

母の事

母は本当に酷い人だった。 そして哀れな人だった。 ずっと子供のままで 母親の幻影を追い続けた人だった。 愛する事を知らず 愛される事ばかりを 飢えた子どもの様に 追い求めた人だった。 殴られても蹴られても 蔑まれても虐げられても あの人を恨みきれな…

父の事

父の事を偶に思い出す。 あー殺してやりたいなあー と淡々と思う。 その淡々さに安心する。 すっきりちゃんと憎めてる。 不意に どつきまわしに 行ってやりたいな とも思う時も 在るけれど どつくと 自分の腕が痛くなって 可哀想だし あの人を どつきまわし…

書くんだけど

私はどこにいるんだろ?とても不思議。私はここにいるんだけど私はここにいない。私は過去の断片をほんの少し書き綴ってみたけど時間が経ってみてそれは本当に起きた事だけど父も母も妹も私も書き切れない。それは反射した側面の一部に過ぎないから。私が私…

専制主義

8月31日の晩。うやうやしく父が私を呼ぶ。母の印象は全く残って無いが同席していた記憶がある。もったいぶった感じで父が私に報酬を渡す。ありがとうと言って3万円を受け取る。やっぱ変。 嫌な気分。父が言う。初めて自分で稼いだ金を、いつも世話になってい…

喫茶 冨士

夏休みにもらった5日間の休みをどうつかったかは覚えていない。自宅の1階で母がやっていた喫茶店は有難い事に、通勤途中のおじさん達がモーニングを食べていってくれるので、その時間帯は回転がはやかった。おじさん達が、終わったら今度は常連の主婦達の時…

夏の扉

15時まで働くと疲れて遊ぶ気力も無くなる。というより精神的疲弊が凄かった。納得のいかない労働を心に嘘をついてやってるのだから、当たり前だ。全ての自由を奪っていない様に見せ掛けて奪う。父と母はこれが狙いだったのだ。私をドアマットに仕立てる事。…

夏休み

中1の夏休み。アルバイトの女の子が来なくなったから、店を手伝わなければならなくなった。父に打診され、打診という名の強制だった。私には何時だって選ぶ余地は無かった。朝、6時台に起きて店を開ける生活は小1から始まって、表を掃いて水を撒くのは私の…

ヒュー

今思えば…あーだったんだ。こーだっだんた。 という事がたくさんある。感じていた事が起きていた事の全てが裏返しだった。と言っても言い過ぎじゃない感じ。書き換えの連続未だに反復螺旋階段を登り続ける日々。同じ事の繰り返しの様な毎日の様に思えたりそ…

辻褄合わせ

中1になって、会話から筆記中心の勉強になってしまって、正直つまらなかった。こんなの学校でできるじゃんか…先生もつまらなかった。3人目の先生。やりたいと言った手前やめたいとも言えない。そうこうしている内に、また月謝が入って無いという事件がおこ…

土下座

英語をやめなければいけない危機は2度あった。1度目はいつだったか…高学年の時だったと思う。先生に、月謝袋を渡してから暫くして袋に月謝が入って無かった事を告げられた。驚いた。月謝は渡す前日の晩に母から袋を貰う。 それを、青地に白い地球儀の絵が…

フェニックス

3年生の春休みから中1の途中まで、英語は習った。小学生の間は会話や遊び中心の内容で、楽しかった。毎回1つの単語も文章も聴き洩らさない様に、一生懸命だった。母が行かしてくれた英語。 1秒も無駄にしない。そんな気持ちで1杯だった。 そんな健気な気…

ドア

納得はいかなかったけど、習いたかった。1万5千円を通帳からおろした。初日の日、馴染みのショッピングセンターの2階の1室に時間通りに行ったけど、ドアを開けたら広いとも言えない部屋で、お母さん達の背中が塀のようにそびえ立ち、何人かが振り返った…

ダブルバインド

その当時、英語を習うのはまだ特別な事で、私はとても驚いたし嬉しかった。ドラえもんの英語やで。の言葉に更に有頂天になった。いいの?いいよ。このやり取りが嬉しかった。程なく英語の営業の男性が店に来て、教材やらシステムの説明をしにきてくれた。月…

英語

英語を与えてくれたのは小学3年生の春休みだったと思う。彼女は自宅の1階で仕事をしていたのだけど、その合間に自宅の2階に上がってくる事があった。立ち仕事の彼女は、よく私に足を踏ませたりした。その日の午後も彼女はうつ伏せになり、私に足を踏ませ…

コロンボ

もう少し喋れるとよかったのにねぇ…と英語の喋れない母が私に言う。私は複雑な気持ちで一杯になった。もう少し喋れたらな…それは、私も思うところ。その国の公用語はシンハラ語私は片言の英語しか話せない。だけど、精一杯話したんだよ。片言でしか話せない…

アンマ

セレブレーションの朝。私の母とアンマが椅子に個々に並んで座っていた。先にアンマが私の左手に目に入った。アンマ!キレイ! 私は感嘆の声をあげた。アンマは赤い衣装を身に纏い、金でできた腕輪やネックレスで飾っていた。アンマは、ゆったりと寛ぐ様に座…

シャンティランカ

その夏が来る少し前から漠然とわかっていた。 もう限界なんだって事。 もうこれ以上この人達とは一緒にいれない事。この夏の旅行が、この人達との決別の旅になる事も。 インドの横の小さな島。 私にとって大切な国になった。私が欲しかった、生きるという事…

シャンティ

自分の身の上に起きた事を、感じれば感じる程、 この世界で起きている事が、 痛くて痛くて仕様がなく感 じる毎日だ。それは、薄まること無く日を追う事に益々ふかまっていく。感じないで居ようとしていた分の帳尻を合わせるみたいに。無視されていた痛みは無…

蟹座の新月

書こうかな、と思う。どう書くかもわからない。決めてもない。ただ書いてみようと思う。気持ちのままに。