文の其方

文を吟ってます

英語

英語を与えてくれたのは小学3年生の春休みだったと思う。

彼女は自宅の1階で仕事をしていたのだけど、その合間に自宅の2階に上がってくる事があった。

立ち仕事の彼女は、よく私に足を踏ませたりした。

その日の午後も彼女はうつ伏せになり、私に足を踏ませた。

ずっと足を踏み続ける作業は疲れるけど、大体の場合彼女の機嫌が少しよくなるから、私はこの作業に少しは喜びを感じていた。

日当たりの悪い西向きの家にも、柔らかな日差しが差し込む春の日だった。

縦並びに部屋が3つ並ぶ内の真ん中の部屋で寝そべり、リラックスした様な感じで彼女は言った。

英語を習ってみる?