文の其方

文を吟ってます

怒り

私と怒り。

私は怒りをコントロール

する事がとても苦手だ。

怒りの前に

いつも深い悲しみが在るのは

わかってきたけど

悲しみの気配より先に

怒りが沸き立つから

殆ど認識できない。

昔みたいに心は凍らせないし

感情も束縛しないから

抑えていても

溢れ出して

もうそれは怒りになって

外に現れてる。

私を想って。

私を視て。

私を感じて。

私を労って。

私の想いを

無かった事にしないで。

これも朧げながら

幼少期からのトラウマが

再現されてしまっている事に

気づいている。

それでもなかなか

治らない。

前よりマシだけど

相手を想う気持ちより

自分が感じている(再現している)

感情に負けてしまう。

やさしくして欲しい。

私を大切にして欲しい。

私のした事を認めて欲しい。

私を蔑ろにしないで。

私を粗末に扱わないで。

たくさんの気持ちが

ざらざらと私の心を傷つける。

悲しみを感じるより先に

怒るが走るのは

今でも悲しくて惨めな

あの時のあの頃の

自分を感じたくないからだ。

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現家族の事

1999年11月11日の

11時に結婚した。

家族が始まった。

今年で24年になる。

2001年に長男が

2006年に次男が

生まれた。

たくさんの靭さと

想いと優しさと痛みと

憎しみと苦しみと愛と

希望と

たくさんのモノを

もらった。

まるで茨の道だった。

一緒に歩いてくれた。

一緒に生きてくれた。

一緒に泣いてくれた。

一緒に笑ってくれた。

お日さまの下

まるで小径を歩くように

みんなで

朗らかに生きて往く

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原家族の事

絶縁してから13年経った。

それから意図的には会っていない。

最初の1ヶ月は精神的ショックで

床から起き上がれなかった。

座る事も立つ事も歩く事も

苦しかった。

寝ているのが1番マシだったけど

それでも苦悩と苦痛が

身にも心にも駆けめぐった。

この13年間

たくさんの学びがあった。

たくさんの体験と経験があった。

人を愛する事の意味を

少しだけ理解した。

身に起き続けた事も理解した。

自分が人間である事も理解した。

人を愛する事ができるのは

本当に自分を見つめた者だけで

本当に人を見つめた者だけだ。

ただ愛されたかっただけ。

ただ愛したかっただけ。

ただ愛しあいたかっただけ。

ただそれだけ。

私の望みは最初から

ただそれだけ。

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妹の事

妹がたくさんの嘘で

自分を護っていた事を

本当に理解したのは

カウンセラーさんに

かかるようになってからだった。

妹の嘘を知らないふりを

していた。ずっと。

鈍感で無垢なふりをしていた。

その方が都合がよかったから。

本当の事を知れば

一緒に生きてゆけなくなる事を

知っていた。

2008年の夏

決別の時が訪れて

それを迎えた。

2009年の夏

それを受け容れた。

私は父と母と妹と絶縁した。

もう私には動く気力は

無かったから

傷つく勇気も無かったから

夫が私の原家族に

三行半を突きつけてくれた。

自分のした事は

良くも悪くも

全て自分に返ってゆく。

因果応報は罰ではない。

やった事

やらなかった事の

業(かるま)は

自分が自分に

贈ったギフトだと想う。

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母の事

母は本当に酷い人だった。

そして哀れな人だった。

ずっと子供のままで

母親の幻影を追い続けた人だった。

愛する事を知らず

愛される事ばかりを

飢えた子どもの様に

追い求めた人だった。

殴られても蹴られても

蔑まれても虐げられても

あの人を恨みきれなかったのは

あの人が小さな女の子のままだったから。

現実を視る事なく

あの人は八つ当たりの対象の私を失って

程なく死んでしまった。

あの人が死んだと聞いた時

悲しくなかった。

悲しくない事が

悲しくて泣いた。

あの人の死は

私に何も残さなかった。

其れが哀しくて泣いた。

残したのはお金だけだった。

お金を愛した人だった。

お金を愛だと思っていた人だった。

それしか知らない人だった。

かなしいひとだった。

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父の事

父の事を偶に思い出す。

あー殺してやりたいなあー

と淡々と思う。

その淡々さに安心する。

すっきりちゃんと憎めてる。

不意に

どつきまわしに

行ってやりたいな

とも思う時も

在るけれど

どつくと

自分の腕が痛くなって

可哀想だし

あの人を

どつきまわしても

私の心の傷も身体の傷も

消えないし癒えない。

そしてどついても

あの人は気づく事も

できない。

自分のした事。

しなかった事。

父の事。

彼は今際の際で

何を想うだろう。

最後の最後で

自分を省みる事が

彼にも起きるだろうか。

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書くんだけど

私はどこにいるんだろ?

とても不思議。

私はここにいるんだけど

私はここにいない。

私は過去の断片を

ほんの少し書き綴ってみたけど

時間が経ってみて

それは本当に起きた事だけど

父も母も妹も私も書き切れない。

それは反射した側面の一部に過ぎないから。

私が私の中に深く潜れば潜るほどに

私は何も見えず何も聞こえずしている様な

そんな気がして

書きたいのだけど

どうなんかなぁ?と思う。

私はまだ苦しんでいるけど

私はまだ私を縛っているけど

私が解き放たれたら

全ては終わり始まるから

少しずつでも其れを受け容れていこう。